3、「竹取物語」

 

「竹取物語」は現代でも「かぐや姫」の話で多くの人に知られています。竹を切ったら女の赤ちゃんが出てきたというアレです。「かぐや姫」の話は平安前期に書かれた作り物語なのです。
この作品の背景には、様々な伝承説話があります。そしてそれを見事に消化し、物語として読み得るものにまで昇華せしめている点がとても魅力的です。
作者に僧正遍昭、源順などがあてられていますが、確説ではありません。また、この物語が成立したのはほぼ9世紀後半から10世紀前半にかけての頃かと推定されています。

 

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